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2016.07.07

参議院選挙の公示日に合せて、各政党の政策を考える授業を行いました

いよいよ参議院選挙

7月10日(日)に実施されるようになった参議院選挙。

公職選挙法等の改訂により18歳から選挙権が与えられたため、高校3年生の中には今回の参議院選挙に投票権をもっている生徒が結構います。本校では参議院選挙に関心をもっている生徒が多く、参議院選挙の公示日に合せて、各政党の政策を考える授業を行いました。教員は社会科・木川梢先生です。

【授業は6月22日(水)に実施。この日は3年生20名が関西高校模擬国連大会(京都国際会館で実施)に参加していたため、本校での授業は欠席していました】
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「参議院選挙」授業導入の発問

「今日6月22日は何の日か知ってる?」という先生の発問を皮切りに、昨夜の「報道ステーション」の党首討論に話が及び、「お風呂で見た!」とか「見たかった!」などの生徒たちの発言から選挙への関心の高さを感じました。

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投票するために必要な知識―2つの基本ポイント―

投票するためには何が必要でしょうか。基本的な2つのポイントは何でしょうか?

1.政党名を知っていること

2.それぞれの政党の政策を知ること

と、木川先生はテンポよく授業を展開していきました。

毎日新聞にまとめられた各政党の政策を生徒と一緒に読む解きながら、リベラル・左よりの政党、保守・右寄りの政党について、今回の授業では護憲や憲法改正、安全保障の観点から整理し、自分はどの政党に投票するのか、自分の判断で投票できるように促す授業内容でした。

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「18歳選挙権」に関して木川先生が紹介したエピソード

木川先生が面白いエピソードを披露してくれ、生徒たちは真剣に聞いていました。授業で選挙を取り上げるために教員研修会に参加したときのことです。文部科学省から教員は中立を徹底的に通してくださいと言われたとのこと。これに対して毎日新聞社の方が教員が政治的中立性を保って授業をすることは不可能だ、と強く主張していたこと。ドイツでは、教員も自分の考えを生徒に話し、それぞれの意見を持ち出し議論する・・・。

 

これに対して、生徒からは次のような発言が飛び出しました。

「先生の意見を聞くと大きな影響を受ける!」

「18歳だから選挙権といきなり言われても、日本では考える力が乏しい!」

「メディアは上げ足を取るような報道が多く、中心的な論点がはっきりしない!」

などの声が聞かれました。

 

木川先生は、生徒の声に対して、先生の意見に反対して良いこと、メディア・リテラシーやクリティカル・シンキング(Critical Thinking)の大切さを伝えていました。

 

「参議院選挙」授業のまとめ

授業の締めくくりに当たっての木川先生の言葉が印象に残りました。

「(選挙権をもっている人の)投票は大人になるための第一歩。自分たちの未来のことなんですから。」

参議院選挙は、本校のアクティブ・ラーニングにとっても重要な授業題材となっています。生徒たちが自分の未来を自分で考えて行動することを願っています。
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教育主任 滝本武

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