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2018.05.30 行事

分野別進路説明会を行いました。

5月15日に分野別進路説明会を開催し、今年は全18分野について大学職員の方や専門の講師の方々に講義を行っていただきました。対象はすべての1・2年生、そして任意の3年生と保護者の方々です。

今回実施した分野は、外国語/国際関係/エアライン/経済・経営/観光/翻訳・通訳/教育/総合政策学/文学/看護/コンピュータ/理美容・メイク/ファッション/音楽・音響・放送・芸能/食物・栄養/保育・幼児教育/歯科衛生でした。

分野別進路説明会の目的は、生徒や保護者の方が進学について抱いている漠然としたイメージを明確にすることです。事前アンケートでわかったのですが、生徒たちは進学について「大学と専門学校だったら、どっちが自分に向いている?」「総合政策学と国際関係ってどう違うの?」「進学したあとは、どんな就職先がある?」など様々な疑問を抱いていました。なるべく多くの生徒に関心ある分野の説明をきいてもらい、疑問や不安を解決してもらいたいという思いで最大限生徒の希望を尊重した結果、分野によって30人集まった教室もあれば、講師と生徒が1対1のマンツーマンになったところもありました。

私は「理美容・メイク」分野のクラスに参加していたのですが、講師の方のお話でいかに美容関係の仕事が厳しいものかということがよくわかりました。全国の美容院の数は、なんとコンビニや信号機の数よりも多いそうです。すると美容師の数はもっと多いということになります。そんななか自分の実力で生き残り、お客様に選んでいただける存在にならなければならないというメッセージに、聞いている生徒たちもかなりインパクトを受けたようでした。しかし同時に、美容師としてお客様から喜んでいただけた時の喜びなど、とてもやりがいのある仕事だということも、講師の方の熱い語り口から伝わってきました。

自分に関心ある仕事について知っていくことはとても大切だと思います。私は2年生の担任をしていますが、今年に入って生徒からの進路に関する相談がぐっと増えました。希望進路の実現に向けて応援したり、励ましたりする中で、時には厳しい現状を説明することもあります。しかしそれは生徒がより賢明に人生の戦略を練るためのものであり、決して「その道は甘くないぞ(=やめておけ)」という不用意な脅しのメッセージにならないよう最大限心がけて言葉を伝えています。

10代の頃は職業に関して入ってくる情報も少なく、基本的に仕事は未知なものです。未知の状態で不安にさらされながらもほんの少しの希望を抱いている若い人が、「あの仕事は大変」「あの仕事は給料が少ない」「あの仕事に就けるのはほんの一握り」などネガティブな情報にばかり振り回されると、気が付くと本当に何もしたくなくなっていってしまうのです。

ただ上記のような懸念材料は、実際は「やりたい」という気持ち一つでどうにでも乗り越えられるもの。私が教員免許を取ると決めた時も、「学校の先生は大変だ」「やめておいたほうがいいんじゃないか」という声を聞きました。今、やめなくて本当によかったと思っています。生徒と関わるのが楽しすぎて、毎日ハッピーだからです。大変な仕事かと訊かれれば、「そう言われれば、そういう面もあるけれど…」といった感じで、実際は大変さなど全く気になりません。

勉強に向かう時と同じで、進路に向かう時も「できる!」という姿勢が基本です。「君にはできない」ということはあり得ない。いつもそう思いながら、楽しそうに大きな夢を語る生徒たちを応援していきたいと考えています。

 

国語科 増田理人

 

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