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2020.08.24 生徒の活躍

生徒会企画、English Day

生徒会発案の新しい企画

今回は生徒会発案の新しい試みをご紹介します。「授業中だけでは無く、休み時間も英語を話そう。生徒間でも積極的に英語でコミュニケーションをとろう。」という趣旨のもので、7月9日(木)と7月23日(木)の2日間、「English Day」と称して行われました。

教員側が英語ルールを強制するのではなく、生徒側から自発的に起こったこの運動。まだ始まったばかりで、手探りではありますが、今年度の生徒会の意気込みを感じます。今回は主な発案者の1人である2年生の粂川一騎君に感想を述べてもらいました。

 

生徒会2年生、粂川一騎君のコメント

先日、English dayのお試し“trial day”を行いました!(English dayとは休み時間やホームルームもすべてオールイングリッシュで1日を過ごすというイベントです。) 個人的には、成功でもあり失敗でもありました。今回は、みんなからアンケートを回収したので、みんなの意見と私の意見をまとめてみました。

まず成功点としては、「英会話力を向上させる為に効果的な英会話を一日中継続出来た」ということです。授業でフレーズなどを習ったとしても、授業外で使えるタイミングが中々無かったので、英会話を友だち同士でできたというのは本当に良かったと思います。また、英語を話したい人にとって英語を話せるという環境を作れたということや、KIHSならではのオールイングリッシュのホームルームを導入出来たことも成果だと思います。

これらの成功点はこのイベントの目標でもあったので、trial dayであったにも関わらず、これだけのことができたのは非常に嬉しいことでした。

続いては失敗点です。ここでいう失敗とは、今後改善の余地があり、改善をもっとしていかなければならないと思う点です。オールイングリッシュへの意気込みは学年間、クラス間で温度差が多少あったようで、英語と日本語が混ざって会話する場面が多かったクラスもあったように思います。ネイティブの先生の授業では、基本的にオールイングリッシュで進行されているので休み時間は疲れてしまい、これ以上英語で話せなかったということもあったようです。

また、各生徒の英語レベルで英語のクラスは分けられており、英語力の違いから気後れしてしまい、日本語を話してしまったということも少なくなかったようです。KIHSで英語を話すことは自然なことであり、英語を使って一日中過ごすということは少なくはないのですが、普段英語を積極的に使わない生徒にとっては、いきなりのEnglish dayはハードルが高かったようです。

これらの改善点は、KIHSのより良い環境作りに活かせるヒントになると思います。また今年度の二年生は、新型コロナウイルスの影響でオーストラリアのホームステイが延期になり、現地の英語に触れることができなくなってしまいました。そのためにも、英語にもっと触れる機会を作れればと思っています。まだまだ課題は山積みですが、今回の失敗もしてみないと分からなかった失敗です。次回に繋がるように生徒会、またKIHS一丸となって英語力の向上を著しく感じられるように一生懸命頑張りますので、みなさんも協力お願いします!

 

継続は力なり

二日間のEnglish Dayを終えて、他の生徒からも様々な反応が返ってきました。「下級生が英語を使って話しかけてきてくれたことで、学年間の壁を感じなくなった」など、学年間の更なる交流のキッカケにもなったようです。粂川君が述べたように、まだまだ改善の余地はあるイベントではありますが、何よりも「継続は力なり」です。このイベントを通じて、英語力の向上のみならず、学年間交流の促進、生徒の企画力、実行力などの高まりを期待しております。

最後に一介の社会科教員としての感想です。普段、同僚のネイティブスピーカーの先生と会話をするなど、「必要に迫られた場合」は英語を使います。しかし、授業内でも授業外でも英語で生徒とコミュニケーションをとる機会が無い(必要がない)私にとって、ショートホームルームで(一部とは言え)英語を使い全体にアナウンスすることは、何とも気恥ずかしく、また生徒も戸惑ったことでしょう。

「なんで日本語が通じる場面であえて(不慣れな)英語を使わにゃならんのだ」という妙な意識があるのか、ネイティブの先生に話しかける時よりも、日本人同士で英語を使うほうが心理的なハードルが高いように感じました。

恐らく、生徒間での英会話でも同じ心理が働くのではないかと推察されます。(数年前に楽天やパナソニックなど、一部の日本企業内で社内英語公用化が進められましたが、その後がどうなったのか気になります。)

粂川君が目指す理想の英語環境を作るためには、まずは個々人の自意識と羞恥心の克服が必要であると感じました。その為には経験を重ねるしかありません。このイベントは継続して欲しいと願っています。

 

3年生担任・社会科教員 松尾 祐樹

 

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