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2025.07.03 生徒の活躍

関西高校模擬国連大会<KHSMUN 2025>

関西高校模擬国連大会<KHSMUN 2025>

Agenda: The Global Crisis of Refugees
Topic 1) Emergency Humanitarian Aid
Topic 2) Local Integration and Resettlement
Topic 3) Repatriation

KHSMUN2025 KHSMUN2025

本校が参加する関西高校模擬国連大会の2025年度の議題は『世界の難民危機』でした。今回の模擬国連大会では特に「緊急人道支援」と、「地域社会統合と再定住」「難民の帰還」という3つのトピックに焦点を当てて解決策を考えました。

日本の難民受け入れ状況は、世界的に見ても非常に少ない現状です。2023年の難民認定申請者数は13,823人に増加しましたが認定されたのは303人(認定率は約2.2%)で、他の先進国と比べると低い値です。例えば、アメリカは58.5%、ドイツは20.0%、カナダは68.4%の認定率です。

日本の難民認定基準は、世界的に見ても厳格であると指摘されています。また、手続きの過程で、証拠集めの難しさや言語の問題など、ハードルが高いことも要因の一つとされています。しかし、難民として認定されなかった場合でも、人道上の配慮から在留が認められるケースもあります。特に、ロシアのウクライナ侵攻後、日本政府はウクライナ避難民の受け入れを表明し、輸送手段の手配や支援策を提供しました。

難民問題は非常に複雑で、大量の難民・移民を受け入れた先進国の多くではその是非をめぐって社会が分断されています。日本が難民を受け入れる場合も、難民が日本社会に円滑に統合できるよう、言語教育や生活支援、就労支援など、多岐にわたるサポートが必要となります。その準備なしに受入れだけを進めると、分断が起きてしまうリスクが高まってしまうかもしれません。

このように今年の3年生は、世界にとっても日本にとっても重要かつ難しい課題に今年の3年生は向き合うことになりました。
KHSMUN2025 KHSMUN2025

今年の3年生は度胸があり、1日目の議論からポスターセッション、総会でも大いにリーダーシップを発揮してくれました。他校生徒の友人を沢山つくり、前向きに議論を重ね、様々な創意工夫をもって交流を楽しんでいる様子が印象的でした。KHSMUNに出場したことがきっかけでMUN OSAKAでブロックリーダーや議長、秘書をする覚悟が徐々にできてきたように思います。
KHSMUN2025 KHSMUN2025

模擬国連大会に出場した経験を通して知った世界の難民問題についての知識や各国の現状を自分事として捉える姿勢や協力しあって問題解決に挑む楽しさを、これからも一人ひとりの中で育み、世界市民として問題解決の一助となってくれることに期待しています。

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社会科主任 小谷真貴子

 

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