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2023.08.22 先生のつぶやき

SDGsって何なの?

SDGs! SDGs! SDGs!
最近、小学生がSDGsの目標を空で言えたり、テレビで「私たちこんなふうにSDGsやってます!」という特集番組があったりで、SDGsという言葉を度々見たり聞いたりするようになりました。
おまけに冬場には、スーツを着たおじ様達の胸元にはSDGsのピンバッチがキラリ。「ほんとにその意味わかってる?」とちょっといじわるな気持ちでその方の顔を見たり。
ということで、最近のこのSDGsモードに実は私たいへん驚いています。
SDGsとは何かきちんと理解していない人も少なからずいるかと思います。
そもそもSDGsとは何なのでしょうか?

SDGs

SDGsは“Sustainable Development Goals”の略称で、日本語に直訳すると「持続可能な開発目標」という意味になります。
SDGsには17の目標があり、この目標は2015年に開かれた国連サミットで採択されました。世界全体で「この目標達成にむけて努力しましょう!」ということです。
SDGsが採択される前の2015年まではMDGs(ミレニアム開発目標)という別の目標がありました。MDGsは、メディアでの紹介も今ほどなく、そんなに多くの人々に知られていなかったように思います。
それぞれのSDGsの目標には具体的な内容が書かれたターゲットというものがあります。例えば目標1の「貧困をなくそう」には7つのターゲットがあります。

SDGsは、2016年から2030年までの目標ですからあと7年です。
それぞれの国の目標達成についての進捗状況をWEBで見ることもできます。
日本の2023年度の達成度ランキングは世界で21位です。ちなみに過去7年、日本は10位台でしたから、少し下がったことになります。
達成度ランキング1位はどこだと思われますか? このようなランキングにいつも上位に来るフィンランドです。
日本は、目標4の「質の高い教育」と目標9の「産業と技術革新の基盤を作ろう」の2つは達成済みと評価されていますがそれ以外は課題が残るという評価がでています。課題が残る、つまりまだできていないところが気になりますね。

企業が「SDGs目標達成のためにこんな取り組みをしています。」というテレビ番組を時々見ます。多くの企業が真摯に取り組んでいると思いますが、中には会社のイメージアップだけが目的になっていて、誇張されていたり、首をかしげるものもあるように感じます。
英語にgreenwashという言葉があります。Greenwashとは、「緑で洗う??」
辞書をには“環境問題に配慮しているふりをする”という意味が出ています。ですから、SDGsの取り組みをしているふりをしているのは“SDGswash”ということになるのでしょうか?
もしふりをしているだけならがっくりですが、ともかくSDGsの認知度が広がり、より多くの人が持続可能な世界について考える機会を得たのなら、そして行動にまでつながったのなら、その効果は大きいと思います。
特に若い世代の行動変容につながっているのならうれしい限りです。

皆さんはSDGsの17のゴールについて考えながら行動していますか。

「国際理解教育」担当教員 木川梢

 

SDGs
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以下に「SDGsの17のゴール」を記します
1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
10 人や国の不平等をなくそう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任、つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう
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