数年前から、KIの近くにある「台湾進学ゼミ」とのつながりができ、台湾の有名な大学に進学する生徒が増えています。
この夏は、台湾進学ゼミが企画してくださった「台湾留学視察ツアー」に参加し、卒業生が頑張っているキャンパスを案内していただきました。
現在ゼミに通っている生徒２名も一緒に参加しました。

８月６日

私はツアーの始まる前日に台湾入りしました。
初めての国はいつもドキドキしますが、なんとかホテルに到着すると、卒業生で昨年台湾師範大学に入学した凛が待ってくれていました。有難いことです。
普通なら１時間以上並んで待つのも当たり前、という小籠包の有名店「鼎泰豊」を予約してくれていて、二人でたくさん平らげた後、これも凛のお気に入りの散歩コース、中正紀念堂あたりを歩きながら、こちらでの様子をたくさん聞くことができました。
勉強はほんとうにたいへんそうですが、アルバイトをしたり、インターンで少しお仕事を始めたりと、たくさんのことにチャレンジしている姿がまぶしかったです。
　

８月７日

台北駅に集合して、台湾鉄道で中原大学のある中壢へ。

３人の日本人学生さんから、彼らの経験を通してたくさんお話を伺うことができました。

中原大学は、台湾の中でも特に留学生サポートが手厚い大学だと感じました。
Student Buddy制度があり、入学前から、例えばビザ申請等のお手伝いもしていただけるそうです。心強いですね。
中原大学の特色は、まず他大学にはないフレックス転科制度があること。
また、１＋３メジャープログラムという１年目には中国語と英語を強化し、２年目から各学科の専門知識を学ぶプログラムもあります。
国際的なキャンパスで、世界中に399大学と姉妹校提携をしていて、交換留学プログラムも充実しているのが魅力です。

この日は中原大学会館に宿泊し、夜市に出かけました。

８月８日

この日は３つの大学を視察しました。

１．国立清華大学

新竹にある清華大学は総合大学ですが理工系が強い大学です。昨年、KI卒業生がひとり入学しています。
「国際学士プログラム」という外国人留学生を対象とするプログラムでは、華語コースと英語コースがあります。華語コースでは１年目は華語だけを猛勉強し、２年目から徐々に専門分野の勉強をする。英語コースではすべての授業が英語で行われ、電気工学やビジネスマネジメント、工学技術を選べます。
説明をしてくださった林（りん）先生からのアドバイスは４つ。①英語をしっかりやること　②数学を捨てないこと　③課外活動をしっかりやること　④自立する（自分で計画を立てられるようになる）こと。
どこで勉強するにも大切なことですね。

２．国立台湾大学

台湾の大学ランキング１位の大学です。さまざまな学部がそろった総合大学で、一流の教授陣、施設・設備が整い、世界から優秀な留学生が集まります。学生の約10％が外国人留学生ですが、入学するためにはTOEIC 750以上、中国語もCEFR A2は必要です。
昨年はKIからもひとり入学しています。

国際学生事務専員の周（ちょう）先生と、日本からの留学生からお話を伺い、いただいたアドバイスは、①人とは異なる実践力を身につけること、②中国語と英語を磨くこと、③物怖じせず飛び込んでいくこと、でした。KI生の得意とするところではないでしょうか。

３．国立台湾師範大学

最初にお話した卒業生の凛が通う大学です。
国際学生の担当をされている林（りん）先生と楊（やん）先生が丁寧に説明をしてくださいました。
師範大学は国際化ランキング台湾第一位で、全学生のうち11％が外国人留学生です。世界的に有名な華語学習システムがあり、華語教育の地と言われています。
世界中に400以上の姉妹校と提携していて、留学制度が整っています。歴史を感じさせる趣のある校舎で落ち着いた雰囲気のキャンパスです。奨学金の制度も整っています。
　　 　　

大学訪問の後は「台北１０１」の展望台から夜景を楽しみ、解散となりました。

どの大学もそれぞれの魅力があり目移りしますが、どの大学でも言われたのは「自分はどういう人間なのか」の軸をしっかり持つことと、中国語も英語も言語の力を磨くこと、でした。
今回ツアーに参加した二人に限らず、どのKI生も、ことばの力をじっくり高めることが進路選択の鍵になると思います。頑張りましょう！　　

最後になりましたが、今回の有意義で充実したツアーは、全行程に同行してくださった呉宣真先生の多大なるご尽力のおかげです。私たち３名の参加者のために細やかな心配りをしていただきました。
留学生が毎年お世話になっている先生です。ほんとうにありがとうございました。

２年生担任　英語科　南 美佐江

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