関西高校模擬国連大会＜KHSMUN 2023＞＆模擬国連大阪＜MUN OSAKA 2023＞

Agenda: The Global Water Crisis
Topic 1) Water Scarcity
Topic 2) Water Related Disasters

６月、7月と続いた模擬国連大会の２０２３年度の議題は『世界の水をめぐる危機』でした。今回の模擬国連大会では各国地域の様々な状況を踏まえて、特に「水不足」と洪水や豪雨などの「水関連災害」に焦点を当てて解決策を考えました。

日本でもここ数年、多くの地域が豪雨による災害に見舞われてきました。そしてヨーロッパやアメリカなど他の先進国も含む世界各地で同様の災害が起きています。またその一方で、世界各地で最高気温は更新され続け、乾燥による山火事に見舞われている地域も多く、アフリカ等では水不足が深刻で飢餓が蔓延し、大勢の死者が出ています。

いずれも地球温暖化が原因ですが、残念ながらもはや「CO²を削減してなんとか地球温暖化を止めよう」という議論をしている場合ではありません。異常気象はもはや「異常」ではなく常態化しているのが現実です。これまでになかった規模での洪水、豪雨、干ばつ、台風などが頻繁に起きることがもはやこれからのニューノーマルであると言われています。

人類は、これらの自然現象にどのように対応できるかを考えなければいけません。実際、海水淡水化技術やAIを用いた災害予測など、世界各地でさまざまに新しい技術や制度が生まれ、被害や犠牲を最小限に食い止めるための努力がなされています。この模擬国連大会を通して高校生たちが行ったように、世界中の国、企業、人々が知恵を出し合い協力し合って対処していく必要があります。

今年の３年生は例年以上に模擬国連大会出場を楽しみにしている生徒が多く、みんな自主的かつ前向きに様々な創意工夫をもって他校生徒とともに活発な議論を繰り広げてくれたのが印象的でした。

コロナ以来久しぶりに三日間の対面イベントとして開催された京都大会でも本校生徒の多くがリーダーシップを発揮し沢山の他校生とも仲良くなって楽しんでいました。

また、関西圏や広島、岡山から集まった11校約200名という大勢の参加者が集う大阪大会では議長・秘書、ブロックリーダーという責任ある役割もしっかりと務めてくれました。

模擬国連大会に出場した経験を通して知った水問題についての知識や各国の現状を自分事として捉える姿勢や協力しあって問題解決に挑む楽しさを、これからも一人ひとりの中で育み、世界市民として問題解決の一助となってくれることに期待しています。

社会科主任　小谷真貴子

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