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2023.03.01 講演

1年生対象 防災研修

2/22(水)、1年生を対象に株式会社BCP JAPANの代表取締役 山口泰信さんを講師にお招きして防災研修を行いました。
数年前から話題になっている南海トラフ巨大地震は100%の確率で発生すると言われています。
地震の多い国・日本に住む私たちは防災の観点から何が出来るのか、どのように大切な命を守るのかを詳しくご説明いただきました。

防災研修01

地震による影響は多岐にわたります。山口さんは地震による液状化現象の動画を見せてくださいました。
液状化とは地震の揺れによって地盤が液体のようにドロドロになる状態を指します。動画の中でアスファルトは割れて膨れ上がり、波打つように地面が激しく揺れていました。また、地震による電車や新幹線の脱線も深刻です。
津波も多くの命を奪います。東日本大震災の津波の最高到達点は40.5mでした。リアス式海岸での被害が特に甚大ですが、大阪では高層ビルがリアス式海岸のような働きをして深刻な被害を及ぼすと指摘されました。また、地下鉄浸水や液状化現象も懸念されます。

山口さんは「自分の力で何とか出来るものと出来ないものがある」と断言されます。そして、災害時は自分自身が助かることが最優先であると強調されました。
「自分が助かれば何人もの命を助けることができる」という言葉は様々な地震の現場の第一線で多くの命を救ってきた山口さんだからこそ伝えられるのだと感じました。

防災研修02

では、具体的に防災のために何が出来るのでしょうか?

① 情報収集
・建物のAED、非常口、消火器の位置を確認する。
・J-アラートやハザードマップ、南海トラフ巨大地震被害想定などのウェブページを確認して情報を集める。

② 自宅の家具の配置を確認、レイアウトを変える
・地震が起こった際に頭上にタンスや棚が落ちてこないかを確認してレイアウトを変える。今からでも無料で出来る災害対策です。

防災研修03
③ 備蓄品の準備
・避難所生活で必要になるものをリュックに入れておく。
・ローリングストックを常備する。

④ 家具の転落・飛び出し防止
・インターネットで転落・飛び出し防止のアイテムが多数販売されているので利用する。

<火災が起こった場合>
・階段の空気層に残った新鮮な空気を吸って避難する。
・施設での火災では排煙窓を開ける。
・消火器の使い方を覚えておく。「ピン」「ポン」「パン」
・防災訓練に日頃から参加する。
・火消しスプレー(エアゾール式)を自宅に常備する。

災害は人々の人生を大きく変えます。災害のショックがトラウマとなったり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する人も多くいます。

山口さんは「多角的に物事を見て備えることで多くの人の命を救うことが出来る」と教えてくださいました。
様々な場面で被災する可能性を考えて備えることで自分自身や目の前にいる人の命を救えます。

生徒たちは真剣に山口さんの講演を聞き防災のためにそれぞれ何が出来るかを自分たちで考え、学び多い防災研修となりました。

<生徒の感想>
「今まであまり地震など災害について考えたことが無かったけど、今日の講演を聞いて家でも対策をしたいし、外出先でも災害について考えて行動したいと思った。」(1-1 Mさん)

今日の学びを生かし、防災について改めて考え、それぞれが大切な命を守る行動を取ってほしいと強く願います。

1年1組担任 種中 恵

 

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