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2022.07.26 生徒の活躍

関西模擬高校模擬国連大会 <KHSMUN 2022> & 模擬国連大阪 <MUN OSAKA 2022>

Agenda: Achieving Gender Equality and Empowering All Women and Girls

Topic 1) Addressing Educational Inequality

Topic 2) Improving Economic Equality

 

 

6月、7月と続いた模擬国連大会の2022年度の議題は『ジェンダー平等の実現と女子・女性のエンパワーメント』でした。今回の模擬国連大会では各国地域の様々な状況を踏まえて、特に男女の教育格差と経済格差に焦点を当てて男女不平等を改善するための解決策を考えました。

 

今年の3年生も他校生徒とともに活発な議論を繰り広げ、議長、秘書、ブロックリーダーという責任ある役割もしっかりと務めてくれました!!!

 

 

最初の授業でKI生にジェンダー不平等を体感したことがあるか聞いてみると、「これまではあまり感じたことはない。」「むしろうちはお母さんの方が強い。」といった声が聞えてきました。

 

しかし、世界経済フォーラムの2022年報告によると日本のジェンダーギャップ指数は146ヶ国中116位と低く、未だにG7では最下位というのが現状です。この指数は「経済」「教育」「医療」「政治」の4つの分野における男女格差を数値化したもので、分野別では日本も「教育」は1位、「医療」は63位です。しかし、「経済」は121位、「政治」は139位となっており、多くの課題があることが分かります。男女における賃金格差、昇進・昇給の差、家事・育児の負担の差、政治に声を届けることができるかどうかの差などは、「学生」という立場でなくなった時に直面しうる課題であるということをKI生は学びました。

 

 

そしてまた、各国代表を務めたことでジェンダー不平等がもたらす問題は決して上記の指数だけで表すことができないものだということも知りました。アメリカという先進国でも中絶の権利が揺らいでいることや、南米各国ではフェミサイドが共通の課題であること、生理が不浄であると考えられその期間は行動を制限される地域が多くあること、コロナの影響で児童婚が増えていることなど、世界には日本が直面している課題よりも遥かに深刻な状況にあるということを学びました。その一方で、男性の育児取得率が90%近く(日本は約12%)、政治の男女比はクォータ制を用いているためほぼ半々という国々があることも知りました。

 

 

模擬国連大会に出場した経験を通して知った、ジェンダー平等や世の中で起きている様々なことを自分事として捉える姿勢や、協力しあって問題解決に挑む楽しさをこれからも一人ひとりの中で育んでくれると嬉しいです。

 

 

社会科主任

小谷真貴子

 

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