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暗記(input)と表現(output)のバランス

前期中間試験が終わりました!

前期中間考査を5月28日(月)から6月1日(金)まで実施しました。私は今年度1年生の担任でして、つい最近新入生に対して自己紹介をしたような気がしますが、もう年間の学習過程の4分の1が終わってしまったことになるので、月日の流れの速さに驚いています。1年生にとって初めてのテストです。テスト数日前から寝不足であったり、自習時間に生徒同士で問題を出し合ったりする姿を見て、一生懸命取り組もうとする姿勢が伝わってきます。

暗記偏重主義

2020年度の教育改革、大学入試形態の変化、アクティブラーニングの隆盛、ICTの活用、巷では様々な教育的変化が目まぐるしく起きていますが、どこの中等教育の現場からも「定期考査を完全になくしました」という声はあまり聞こえてきません。現状、中高生にとって勉強とは、科目は違えども、単語、公式、専門用語、時代背景といった様々な知識を「暗記」することです。そしてテストという短期間にそれらを吐き出すことで成績評価がなされる、という原則は大昔からあまり変化が無いように思います。本校の成績算出は平常点の割合は他校に比べ高くはなっていますが、基本的には同様です。

暗記に時間をかけ努力した者が評価される仕組みなので、一見すると先天的な差異に左右されにくい平等な評価方法ではあるのですが、中には、

「先生、私なー、勉強頑張ってるけど暗記が苦手でどうしても覚えられへんねん」

とボヤく生徒が毎年どのクラスにも一定数おります。中には授業中の発言や発想力にはキラリと光るものを感じる生徒も居るので、損しているな、暗記偏重の成績評価だけでは人物を計り切ることは出来ないな、と常々感じています。

 子曰く「暗記(input)と表現(output)のバランスが大切だよ」

だからといって、今やっている暗記偏重の試験形式が時代遅れで効果が薄いもの、と評してしまうのは早計です。ここで孔子が論語で述べた言葉を引用しようと思います。

子曰く、

「学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。」

学ぶこと、すなわち自分の外にある知識を吸収し、蓄積することは大切です。しかしながら、単に知識を詰め込んでばかりで、暗記が目的になっていては駄目です。それらを吟味し、知識を自家薬籠中の物とし、実生活で活用し、表現することが大切です。この言葉の前半では、そうした受動的な学習姿勢を戒めています。

そして、自分一人の思考だけでは限界があります。後半部では学ぶことをせず、自己の狭い知識のみを振りかざして物事を判断していては独善に陥る危険性がある、と忠告しています。独創的な発想やオリジナリティには必ず元ネタが存在しています。先人が遺した数ある知識を取捨選択し、自分の中で換骨奪胎、再構成し表現することが肝要なのです。花を咲かせるには、根を張る為の良質なしっかりとした土壌が必要なように、何かを表現したり、創造しようと考えるならば、その素材となる沢山の知識を予め吸収しておく必要があります。

暗記のちょっとしたコツ

一見、将来何の役にも立ちそうもない知識であっても、それがどう化けるかは誰にも分かりません。知識同士が何らかの化学反応を起こし、新しい発想の着火点に成り得るかも知れません。この概念はスティーブ・ジョブズの名演説、「点と点を繋ぐ」という演説が参考になるかも知れません。だから生徒の皆さん、テスト期間中の暗記の連続は多大な労力を要しますが、恐れず、厭わず、貪欲に知識を吸収して下さい。

最後に、暗記が苦手だという生徒の為に、ちょっとした暗記のコツをご紹介したいと思います。頑張ってね。

 様々な五感を刺激、または遮断しながら暗記する

視覚情報だけに頼らず、聴覚(自分に合った音楽を聴きながら、または耳栓等で完全な無音状態)や嗅覚(図書館の匂いって集中できますよね。アロマやお香がオススメです)を刺激しながら、あるいは音読しながら暗記する。人によってベストな方法は異なると思います。

一度寝ましょう

人間は寝ている間に記憶を整理するそうです。徹夜はあまりオススメ出来ません。暗記系の課題は寝る直前にこなし、しっかりと睡眠時間を確保した後、早起きして復習しましょう。

友達同士で教えあいましょう

人は他者に知識を伝えることで、自分の中でも知識を反芻することになります。皆、自然とやっていることですが、お互いに問題を出し合ったり、競い合う中で効率の良い学習が出来ているのです。

社会科教員  松尾 祐樹

 

 

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