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2018.03.06 行事

2017年度KIMUN(学内模擬国連大会)準備日

まもなく卒業を迎える3年生から下級生へのバトン

本校生徒が参加する模擬国連大会(Model United Nations)は年3回あります。6月に京都で行われる他校の高校生と議論する京都外大西高等学校主催の関西高校模擬国連大会、7月の本校主催の模擬国連大阪、そして本校生徒のみで行う学内模擬国連大会(KIMUN)です。2月のKIMUNはこれまで数回のMUNで培ったノウハウを上級生が下級生に伝授するという意味合いを持っていて、事前に2日間に渡って行われるブロックミーティングも3年生主導で行われました。

2017年関西高校模擬国連大会開催報告はこちら   2017年本校主催 模擬国連大阪の総括ブログはこちら

今回のKIMUNのテーマは”The Impact of Climate Change on the Most Vulnerable(気候変動が最も脆弱な人々に与える影響)”

準備日1日目のゲストスピーチ(NPO/NGO 気候ネットワーク)

午前は、市民の立場から地球温暖化防止に取り組むNPO/NGO「気候ネットワーク」の山本元さんにお越し頂き、気候変動に関する国際的枠組み、協定である「京都議定書(1997年)」から最新の「パリ協定(2015年)」までの推移や、地球温暖化に対する各国の最新の取り組みなどをスライドや動画を交えてご説明頂きました。

山本さんは普段は大学生に対して講演されることが多いそうですが、KI生の真摯な受講態度や質問に感心されておられた様子でした。

生徒からは、「山本さんが政府の立場ならどのような政策を取りますか?」「一市民として出来ることは?」「(化石燃料による発電コストとの差は縮まってきているとはいえ、)未だ残る再生可能エネルギーのコスト高さについてはどう思われますか?」といった質問が飛び交いました。「(電力の自由化に伴い)再生可能エネルギーの比率が高い電力会社を選ぶなど一市民として出来ることもあるはず」という山本さんの回答が個人的に印象に残りました。

2年生によるプレゼンテーション

また、国際協力のお祭りである「ワン・ワールド・フェスティバル for youth」でファイナリストに選出された2年生2名によるポスターセッション(テーマは「Think Globally Act Locally From Amazon」)も行われました。

12月に行われたOne World Festival for Youth ポスターセッションのレポートブログはこちら

また、1992年の国連リオサミットにおける、セヴァン・カリス=スズキによる「世界を沈黙させた伝説のスピーチ」の動画を英語で視聴し、生徒たちは気候変動が我々の生活に及ぼす深刻な影響について理解と関心を深めていきました。

午後は3学年合同のブロック会議

午後は学年混合、合計6ブロック(後発発展途上国、発展途上国、先進国×2)に分かれて、ブロックミーティングを行いました。

準備日の2日間を使って、各ブロックはそれぞれの解決すべき課題の為に、必要な要求や目標をまとめた「決議案」を話し合いの中で作成します。この2日間を通じて下級生は上級生から本番模擬国連の流れや用語を学びます。こうして学んだ知識を基に、次期3年生は来年度の京都・大阪MUNに臨みます。いわばこのKIMUNは世代間リレーのような役割を担っているのです。

本番に続く

 

社会科 松尾 祐樹

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