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2025.06.18 先生のつぶやき

Turning Point ~ 2年生の皆さんへ~

ターニングポイント

人生には、誰しもが迎える ターニングポイント がある。しかし、それを重要な分岐点として認識できるかどうかは、人それぞれだ。後になって「あれが私の転機だった」と気づくこともあれば、気づかぬまま過ぎることもある。後者の場合、本当は多くの選択肢があるにもかかわらず、ひとつしかないと思い込み、何となく流れに身を任せてしまうことが多い。

自分自身の人生を振り返ると、高校生の約4倍の時間を生きてきた分、数え切れないほどの分岐点があったはずだ。
だが、不思議なことに、意識して覚えているものは意外と少ない。それは、深く考えずに流れに乗りながら進んできた証なのかもしれない。そして、それが幸せだったのか、不幸せだったのかは、過去を振り返っても断言できるものではない。けれど、振り返るたびに「あの時の選択は間違っていなかった」と前向きに思えている自分がいる。

そんな私にも、悩んで選択した分岐点があった。それは恋人選びでも結婚相手選びでもなく(結果的に良かったことは申し添えておこう)、大学選びの時だった。
それまでの道は、運命に導かれるように進んでいたが、大学選びに関しては違った。もはや敷かれた道はなく、完全に自分の意志で選択しなければならなかった。
ターニングポイント
海外生活の経験(これも与えられた運命のひとつ)から「英語で学びたい」という強い思いは持っていたため、学部と4大私大に進むことは決めていた。しかし、一番悩んだのは 「親元から通える大学にするのか、それとも地方の大学へ行くのか」 という選択だった。
一人暮らしをするほどの余裕はなかったが、それでも私はどうしても親元を離れたかった。未熟な考えではあったが、「親元にいれば自分は成長できない」という強い思いに囚われていた。そして、悩み抜いた末に、望んでいた大学と通学条件がすべて合う場所を見つけた。
2年の夏から苦しみながら選び抜いたこの道は、その後の人生を大きく変える選択だったと言っても過言ではない。

高校2年生の夏に決断したことは、間違いではなかった。
18歳の春に東京を出て関西にやってきて以来、一度も東京へ戻ることはなかった。そして今では、帰る実家もない。だが、あの時の選択が正しかったと、今の私ははっきりと言える。そして、自分の気持ちを理解し、支えてくれた周囲の人々には心から感謝している。
何より、自分の未来を見据え、悩み抜いて出した決断を信じ、一生懸命努力してきた自分を誇りに思う。

さらにもう一つ伝えたいことがある。
大学2年生の時、教職を取るかどうか で悩んでいた私を後押ししてくれた叔母の言葉の存在は大きかった。教職課程を選べば生活は一気に忙しくなる。それを前に、尻込みしていた私に叔母は厳しくも温かい言葉をかけてくれた。その瞬間、ふと 「Enter through the narrow gate」(狭き門より入れ)という言葉が頭をよぎった。
もし、あの時、教職課程を選択していなかったら、今の私はいなかっただろう。

2年生の皆さんへ

この時期は、あなたたちにとって 人生の大きなターニングポイント です。
だからこそ、悩み、苦しみ、もがいてください。自分の人生を真剣に考え、頭を使って調べてください。
あなたが選ぶ道は、今後の人生を形作る大切なものです。心から応援しています。
ターニングポイント
2年学年主任 安井香苗

 

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