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2023.08.24 先生のつぶやき

このゴミどうする? ―SDGsの視点から―

生ごみ

今から30年以上も前、インドを一人旅したとき、行った先で道路の脇に生ゴミを含む大きなゴミの山をよく見かけました。
暑さと腐った“生ごみ”の独特の臭いとハエ!
「どうにかせなあかんで、このごみ!!」とぶつぶつ言いながら、歩いたものです。

【質問です。ごみの問題はSDGsの多くの目標と関連しています。どのように関連しているか考えてみてください】

ここ数年の「国際理解(2年生対象)」の授業の最初のテーマは環境分野から、「ごみとリサイクル」です。
このテーマ、最初は、あまりに身近すぎて「“国際理解”に関係あるの?」というような弱い反応です。しかし、徐々に理解が深まっていくと、ごみの話は「ただのごみの話し」に終わらないことに気づき始めます。特に世界のごみ事情のデータをみて、日本の立ち位置を知ることは興味深いようです。

皆が「えっ!」と驚きの声をあげることが多いデータを2つ紹介します。

1)世界のごみ焼却炉施設の半分以上が日本にある。*1
2)日本のプラスチックごみの一人当たりの廃棄量は、アメリカに次いで世界第2位 *2

どちらも衝撃的です。日本の暮らしぶりが実は環境にかなり負荷をかけるものなっているのかもしれません。

“ごみの処理”には基本的に、「埋めたて」、「焼却」、「リサイクル」の3つの方法があります。
日本では、一般ゴミの約8割近くが「焼却」処理されています。次は「埋め立て」。最後の「リサイクル」は約1%という少なさです。

国土が狭い日本は、燃やして「かさ」を減らすという方法をとっています。
日本のゴミ問題の大きな課題の1つが“生ごみ”の処理です。水分を含んだ“生ごみ”もほとんどが一般ゴミとして焼却されていますが、“生ごみ”を燃やすには、より多くの燃料やコストがかかります。それは、より多くの温室効果ガスの排出にもつながります。
“生ごみ”の適切な処理ができていないこと、それ以前に“生ごみ”の量そのものが多い、つまりフードロスが多い食生活が背景にあることも忘れてはいけない要因です。

そう言えば、本校(K.I.H.S.)の卒業生で、立命館アジア太平洋大学に進学し、“生ごみ”から堆肥(コンポスト)をつくるサークルを立ち上げ、できた堆肥で野菜をつくり、それがカフェで料理に使われるという、小さな循環を起こしている生徒がいます!
すばらしいです!

コンポスト

ゴミの授業では、後半になると“やっかいなごみ”の話をします。
やっかいなごみ??
例えば、コロナ禍で特に増えた医療ゴミ、ファストファッションの流行で増えた衣料品のごみなど。
ちなみに私が特に気になるのは、高齢化で世界的に需要が増えている“おむつごみ”。紙おむつには、防水のためにプラスチック素材が使われています。し尿の水分で膨らんで重くなった“おむつごみ”の行先も多くが焼却炉です。
“やっかいなごみ”、他にもありそうです。

ごみの授業をしていたある日、夜眠っている時、実は私、大量のごみでできた“巨大怪獣”の夢を見たことがあります。その怪獣、自分を作りだした人間に怒って攻撃してくるのです。(笑)
“ゴミ怪獣”、ちょっと見たい気もしますが、だめです! 決して誕生させてはいけません!

「国際理解教育」担当教員 木川梢

 

参照*1
2008年OECDのデータより
参照*2
2018年6月に発表されたUNEP(国連環境計画)の報告書(シングルユースプラスチック)より

 

SDGs
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以下に「SDGsの17のゴール」を記します
1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
10 人や国の不平等をなくそう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任、つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう
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