K.I.H.S.WEBコラム

2016.02.25

日本は遅れ気味だった!? 海外の英語教育と比較してわかったこと

日本のグローバル化が進む現在、“英語の必要性”を改めて実感する機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。例えば、観光に訪れた外国人から道を尋ねられたときや、店員として外国人を接客したときなどが挙げられます。今後、英語の必要性はさらに高まっていくといわれています。
そんななか、日本と海外の英語教育事情を比較してみると驚くべきことが分かりました。以下に、その旨を詳しくご紹介します。

2018年を目処に変化する日本の英語教育について

グローバル化に対応するため、日本では小学校のうちから授業の1つとして取り入れられるようにもなった英語。子どもたちが親しみやすいよう英語の歌やゲームを行ったり、挨拶や自己紹介を英語で行ったりと、教育内容としては気軽に取り組める活動が主だといえます。なかには外国人教師を雇用して、ネイティブな英語を学習させるといった取り組みを行う小学校もあります。
そんな英語学習は、2011年から公立小学校の5,6年生にて「外国語活動」として導入されています。また、2013年に文部科学省から発表された“グローバル化に対応した英語教育改革実施計画”によれば、2018年度から段階的に、グローバル化に対応した新たな英語教育が先行実施されていくことがわかっています。これにより、小・中・高ともに英語教育の強化・高度化が図られることになります。ほかにも、国際舞台で活躍できる人材育成のため、英語指導を行う教員の養成や研修の実施など、さまざまな取り組みが計画されているのです。

どうなっているの? 海外の英語教育事情をチェック


次に、海外の英語教育事情です。今回は、中国、韓国、タイの3ヶ国に絞ってご紹介します。

・中国
中国では、小学3年生になると英語教育が始まります。教育内容は実践で役立つコミュニケーション力の向上が主で、文法一つひとつを覚えるようなカリキュラムは重要視されていません。英語教育により、円滑な日常会話、英語への興味を高める、自然な発音などを目指しています。

・韓国
韓国でも、小学3年生から英語教育が始まります。教育内容は単語のインプットが主で、小学6年生までに450の単語習得を目標としています。対して日本の英語教育では、小学6年生までに285の単語習得を目標としており(2013年時点)、数で比較すると差は歴然といえます。
学年が上がるにつれ、リスニングやスピーキングに加え、リーディング、ライティングが追加されていくという点が韓国の英語教育の特徴です。英語教育を通して、意思疎通能力の向上、外国の情報・文化の理解、自信獲得などを図っています。

・タイ
タイでは、小学1年生から英語教育が始まります。教育内容は語彙の習得が主で、小学1~3年生でおよそ450、小学4~6年生でおよそ1,200の習得を目標としています。また6年間を通して英語を使った日常会話の習得のほか、文脈の意味を理解する力の習得も目標の1つとしています。コミュニケーションのためだけに言語を学習するのではなく、言語と世界の関係性だったり、言語と文化の関係性だったりと、さまざまな視点から言語学習を行うのがタイ流の英語教育です。

ただしタイの場合、政府が考える英語教育に対して結果が伴っていないのが現状です。授業を受けても実用的な英語力を身につけられていなかったり、「タイの英語力は高くない」との認識が持たれたりすることも少なくありません。そのため、政府と国民との間で“英語の必要性”の認識にズレをなくすことが現在の課題となっています。

比べてみた 日本と海外の小学校の英語教育事情


国により英語力の差はあるものの、上記3ヶ国と比較してみると、日本の英語教育のスタート時期がどれだけ遅れているかが分かります。3ヶ国とも小学3年生時にはすでに英語教育が始まっているのに対し、日本は小学5年生から。また教育内容をみてもレベルの差は開いており、語彙の習得、本格的なリスニングやライティングなど、3ヶ国では小学生の時点で質の高い英語教育を行っています。

これを受け、日本では現在、子どもたちの英語力向上のためさまざまな取り組みを行っています。首都圏以外の例を挙げると、たとえば大阪では2014年に英語コミュニケーション力を高めるためのプロジェクトを開始するなど、効率的な英語教育のため精力的な活動を行っています。また、現在では東京や大阪をはじめとして、日本全国に英語学習に適したインターナショナルスクールも多くあります。全国様々な地域で独自のカリキュラムに沿って、実践で役立つ英語力を身に付けることが可能です。

若いうちから英語学習を開始するのはもちろん、インターナショナルスクールなど英語教育に特化した学校を利用し、より高い英語力を習得することも、グローバル社会を渡り歩く上で非常に大切です。

インターナショナルスクールで遅れを取り戻す!


海外と比べ、遅れ気味な日本の英語教育。しかし、だからといって手遅れということはありません。全国には質の高い英語教育を行うインターナショナルスクールが数多くあり、これを利用すれば外国人と並んで国際舞台で活躍することが可能です。日本に訪れる外国人が多くなっている今、こうした外国人とコミュニケーションをとったりスムーズな接客ができるようになったりすることで、日本にいながらにして日本と海外を繋ぐ架け橋になることができます。
英語の必要性をしっかり理解し、自身に合った英語学習を積極的に行うことが大切です。

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