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2015/09/18 グローバル化時代を生きる高校生に必要なアクティブ・ラーニング

 

関西インターナショナルハイスクール

学校長 花畑好一
【本校では、いま注目されているアクティブ・ラーニング(参加型授業)を実施しています】
 
大学教育において、学生の学習成果の向上策の効果的な手法としてアクティブ・ラーニングが脚光を浴びています。(※1 末尾に下村博文・文部科学大臣のことば(要約)を掲載)
 
この授業メソッドは、従来の講義中心の一方向の授業では成しえなかった教育手法で、学生の能力を効果的に向上させます。課題発見能力や課題解決能力、論理的思考力、判断力、コミュニケーション力、積極性やチームワーク力育成等を飛躍的に向上させる授業方法で、個人はもちろん、授業に参加する学生全員の能力が向上するという特徴があります。
 
授業スタイルとしては、教員と学生とのQ&A、ディスカッシヨン、学生みずから調べレポート作成、クラス全体でのコミュニケーション、双方型授業、グループで行う学習、調査プロジェクトなど多様な組み合わせであります。
 
最大の特長は、講義型で学んだ優秀な学生の成果より、クラス全体が大きな成果を得ると共に、クラス各人の大半が講義形式の優秀な学生の成果を上回ることにあります。
 
実際にアメリカの大学で、アクティブ・ラーニングと講義型授業を比較する実験が行われました。ノーベル賞を受賞した教授の講義と大学院生指導によるアクティブ・ラーニングの授業を比較したとき、大学院生の方が成果がはるかに高いという結果が出ました。
 
アクティブ・ラーニングは、日本においては一部の大学で部分的に実施され、高い評価を得ています。しかし、課題は教員です。従来の講義手法から、新しいメソッドに移行するには授業準備、授業のリード、レポートチェック、ディスカッションの取りまとめなど、負荷がかかり対応できない教員が大半です。
 
一方、高校ならびに小中学校では対話式教育が話題となっていますが、大学と同じく教員の問題があります。
また、1クラスの生徒数が35?45名では多すぎて実施できない、という問題もあります。アクティブ・ラーニングによる授業は最大でも25名の生徒数でなければ実施が困難です。参加型授業を全面的に採用するには大幅な教員増、教室増などが必要となり、教員の育成も含めて、実現するには相当の年月がかかると予測されます。
 
現在、本校ではインターナショナルスクール特有のアクティブ・ラーニングを実施しておりますが、一部具体例を記載します。
 
1.基礎教育(※2)
英文法、英文読解、一般教養、数学などの基礎教育は、基本的に講義形式にならざるを得ない部分があります。しかし、如何に生徒に理解させ、記憶に残すようにするかが課題であり、参加型授業を工夫して織り込まなければ成果が十分とは言えません。(基本的に生徒の目線で授業を実施することで、生徒の参加度が向上します)。
小テストを行ったり、答えを生徒に順番に答えさせたり、できる生徒に助けさせたり、理解させた事を即実践で使ったり、その場の状況を見て双方向授業を実践します。これは、助けられたり、助けた生徒の記憶に深く残ると共に、まわりの生徒も反面教師として、あるいはクラスとして全員の記憶に残り効果があります。下記のよく言われていることを実践する事が肝要です。
1)マッチの火をローソクの火にいかにするか。
2)鉄は熱いうちに打て。必ず記憶に残る。
3)生徒の学ぶ気持ちを掘り起こし、わからない気分にさせない。単なる繰り返しではなく、生徒も巻き込んだアクティブ・ラーニングを状況を見ながら組み込んでいく。手を変え、品を変えての授業が大切です。
 
2.アクティブ・ラーニングの授業
主体は生徒です。先生はどちらかと言うと脇役、リード役です。授業で取り上げる課題・テーマについて生徒が発言しそうな情報を幅広く多角的に事前に調べる必要があるため、教員の準備が大変です。しかし、生徒の発想や議論に触れ、得られる成果を目の当たりにして教師は感動します。当然、宿題を出します。共通の課題を個々の生徒に調査させ、レポートを作成させます。授業では必要に応じて各人に発表をさせます。先生がうまくリードしながら生徒間で議論させ、最後に先生がそれをまとめるとともに、各人のレポートをチェック、コメントをつけて返します。それでも指導が必要な生徒には個別にサポートすることもあります。生徒が能動的に授業に参加するので、クラス全体が盛り上がります。また、理解の不足している生徒をクラスの生徒みずから助けることが当たり前になると、将来社会人となったときに人間的魅力として高く評価されることにもなります。
 
国内の通常中学校を卒業して本校に入学する生徒は、このようなアクティブ・ラーニングに入学当初は戸惑うことがありますが、半年も経たないうちに慣れてきます。英語の授業は習熟度別クラス編成のため、上級生と共に学ぶことが多く、積極的に発言する先輩を見て、自分も発言できるようになります。英語運用能力は自ら発言することで養成されます。一般の高校に比べ帰国生・帰国子女(※3)が多いことも、多様な意見により授業が活性化する要因となっています。
 
一方的な講義型授業が実施されている一般的な高校とは異なる、インターナショナルスクールならではの本校の授業メソッドが、グローバル化時代を生きる高校生に重要な社会人基礎力を育んでいます。
 
※1 下村博文文部科学大臣によれば、グローバル化が進む時代には、国際共通語としての英語力やクリエイティブな企画・創造力などグローバル化対応能力が求められる。このような能力育成には、多様なテーマを子どもたち自身に議論させ、考えさせるアクティブ・ラーニングと呼ばれる授業形態がもっと導入されるべきで、大学入試も思考力・判断力・創造力・表現力などを多面的に評価できるものに変わるべきである。【リクルート・カレッジマネジメント2015年7・8月号「2025年の大学特集」よりまとめる】
※2 本校は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどさまざまな国出身の教員が授業を担当するインターナショナルスクール特有の教員組織となっており、基礎教育も多様性に富み、知的な刺激が多い教育を実施しています。
※3 帰国生・帰国子女の編入も多く、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、マレーシア、フィリピンなど世界のさまざまな国で学んでいた生徒を受け入れています。多様な経験を積んだ帰国生・帰国子女と一緒に学ぶことで、日本国内で育った国内生にとっても新しい視点や価値観などに触れることができます。これもアクティブ・ラーニングの授業スタイルのメリットです。なお、帰国生・帰国子女は海外現地校、インターナショナルスクール、日本人学校での学びを経験しています。
 
 

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