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30期生卒業式[3年2組 松尾先生]

5年ぶりの3年生担任

2016年3月17日に私が初めて担任した3年生、25期生を送り出してから丸5年が経ちました。

今年の30期生は3年間持ち上がりで担任を受け持った学年で、感慨もひとしおです。

卒業式では各担任が卒業生全体に向けて数分間のスピーチを行います。内容は5年前と一貫性を持たせつつ、60数名一人ひとりの顔や性格、特技などを思い出しながら以下のように原稿を書きました。

スピーチ内で引用した歌詞の一節は、私自身、深く共感したことから「いつの日か自分の言葉でその哲学を皆に伝えたい」と思い続けていたフレーズで、今年以上にベストなタイミングは無いと思い、この度拝借させて頂きました。イラストの彼を(事前に許可は取りました)驚かせてしまったかも知れないのですが、卒業生への私なりのエールと受け止めて貰えたのであれば幸いです。

 

令和2年度卒業式 30期生へ送る言葉

30期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。3年間この学年を受け持ち、今、思い返してみると、30期生は本当に心優しい生徒ばかりの学年であったように感じています。

私には忘れられない思い出が2つあります。

・2年前の終業式の日に、当時の1年2組の皆さんが、サプライズで特大の花束を用意してくれたこと。

・2年生のオーストラリア研修旅行中、誤解から起きたトラブルに凹んでいる私を励まし、擁護してくれたこと。

心優しく、個性豊かなこの学年を3年間受け持つことが出来たことは、私にとって望外の喜びでした。どうもありがとう。

惜しむらくは、3年目の今年はコロナの影響で帰宅時間が早まり、放課後、口癖のように「早く帰りなさい」と急かしてばかりで、あまり交流の機会が持てなかったことです。

「担任らしいことは大して何も出来なかったなぁ」という心残りから、今日、新しい世界に羽ばたかんとしている皆さんに何かメッセージが残せないかと、ずっと考えておりました。

私のメッセージはシンプルです。それは「夢中になれるものがある人生は、幸せである」ということです。それは夢とか大志を抱け、とかそんな大層な話ではありません。

一例を挙げます。私のクラスに、とある有名な漫画のキャラクターを一心不乱に描き続ける生徒がおります。私は1年生の頃から彼のイラストを見せてもらっているのですが、最初は拙かったその絵も、次第に構図やポージングなども考えるようになり、どんどん上達してゆきました。

ですが、時に人は言います「遊んでばっかやないか」「それを描いて何になんねん」「今、他にやるべきことがあるやろう」と。正しい意見ですね。大人はどうしても、「その行為が将来どれだけの経済的価値を生むのか」という尺度で物事を図ってしまいがちです。将来生きていく為のスキルを養うことは今の時代、とても重要です。皆さんには、今後も大いに勉学に励んで欲しいと願っています。

しかしながら、人生は、労働だけで構成されているわけではありません。働き方と同じぐらい、「自由時間の過ごし方」も大切なのです。

ここで先ほどのイラストの彼に因んで、テレビアニメ「ドラゴンボールZ」のオープニングテーマ、“We gotta power”(作詞:森雪之丞)の歌詞の一部を紹介しようと思います。

夢中になれるものが いつか君をスゲェ奴にするんだ

習慣が人を作ります。そして才能とは「好き」の熱量である、と私はこの歌詞を解釈しました。

絵を描くことや語学以外にも、踊ること、歌うこと、ピアノ、ギター、スポーツ、プログラミング、起業、執筆活動、ビリヤード、写真撮影、動画編集、お笑い。30期生の皆さんは本当に芸達者な人が多く、いつも驚かされております。

そのスキルで将来ご飯が食べられるのか、とか、他の人と比べて、尻込みするとか、周囲の評価を気にするとか。そんなことは、二の次なのではないでしょうか。なぜならば、

何かの行為に没頭している瞬間。何事かを為さんとするその過程にこそ、人生の奥深さと面白さが詰まっているように私には思えるからです。

もしかすると、私には夢中になれるものが無い、と悩んでいる人もいるかも知れません。でも、きっと大丈夫です。そもそも自分が「好きなこと」に意味やその先、を求めるべきではないのかも知れません。大切なことは、臆することなく、心のままに従い、ワクワクを100倍にして、自分自身が人生の主役になることです。

自分だけの「夢中になれるもの」によって、皆々様の人生がより一層充実することを願って止みません。皆様の今後に幸、多からんことを。

 

3年2組担任 松尾祐樹

 

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