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学外での生徒の活躍! アジア学院大阪研修受入プログラムにボランティア参加しました。

11月9日(土)大阪YMCAが開催しているアジア学院大阪研修受入プログラム「いろんな人と、いのちを考え、平和をつくる」ソーシャル・イシュー・フィールドスタディに、教員2名(小谷、南)が通訳サポートとして、生徒2名(2年生・山口芽萌さん、1年生・藤丸みゆきさん)がプログラムサポートとして、ボランティア参加しました。

アジア学院とは

アジア学院というのは、栃木県那須塩原市にある農村指導者養成専門学校です。アジア、アフリカ、太平洋諸国等の農村地域から、その土地に根を張り、その土地の人々と共に働く「草の根」の農村指導者を学生として招き、国籍、宗教、民族、習慣、価値観等の違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びを行っておられます。学生さんたちは9か月間、有機農業による自給自足の農場運営に加え、座学、ディスカッション等を通して、自国のコミュニティの自立を導くリーダーシップを養い、そのまとめとして、日本中の課題を抱えた地域でのフィールドスタディが行われます。

大阪では以下の4つのテーマのグループに分かれて研修を行いました。

①日雇い労働、ホームレスに関すること (釜ヶ崎エリア)
②差別、マイノリティ、沖縄に関すること (大正エリア)
③差別、マイノリティ、在日コリアンに関すること (鶴橋エリア)
④いのちを育む、いのちを守るに関すること (いのちの電話)

 

釜ヶ崎エリアへ

私は釜ヶ崎エリアのグループに同行しました。「釜ヶ崎」について耳にすることがあっても、なかなか足を踏み入れることのない地域ではないでしょうか。JR新今宮駅の南側、簡易宿舎の集中する地区です。日雇い労働者が多く居住する場所でもあります。

午前中はNPO釜ヶ崎支援機構の支援事業を見学させていただきました。最初は「ひと花センター」を訪問。ここは、単身高齢で生活保護を受給している方の社会参加、および生活支援のプログラムを行っているNPOです。表現プログラムや体験学習を通して、地域とのつながりをつくり、もう「ひと花」さかせてもらうことを目的とされているそうです。この日はシンガーソングライターの方が、あいりん地区での生活のつらさを歌ってくださっていました。

「日本のホームレスの人たちは家族がいないの?」

この後、NPO釜ヶ崎の事務所への移動中、公園では炊き出しが行われていて、大勢の男性があつまっていました。参加者からの質問「ホームレスの女性はいないのですか?」「うちの国では家族でホームレスの人が多いけど、日本ではなぜみんな一人なの?」「ホームレスの人たちの家族はサポートしないのですか?」釜ヶ崎はもともと、日本の高度成長期に建設業等の仕事を求めて日雇いの人たちが集まった場所なので、そもそも男性が多いのですが、少数女性もいます。でも危害を加えられることも恐れて、見えないところにひっそりといらっしゃるようです。

野宿者ネットワークの代表生田さんから、貧困の現状について詳しくお話いただきました。詳しくは以下のホームページ参照。

野宿者ネットワーク

「現代の貧困=経済の貧困+関係の貧困」というお話が心に残りました。社会にあるべき「きずな」や「共同体」が変容・崩壊し、「居場所がない」、「安心して居られない」ため、そこでは「生きられない」人々が無数にいる。家庭を居場所にできない「虐待」、学校を居場所にできない「不登校」、会社を労働の場にできない「ひきこもり」・・・。現在日本が抱える問題が複雑に絡み合っているのです。

今年3月末に建物の老朽化を理由に閉鎖された、あいりん総合センター(左の写真は閉鎖される前のものです)は周りにフェンスが建てられ廃墟のようになっていました。

YMCAに帰ったあと、各グループで振り返りのディスカッションが活発に行われました。

参加生徒のコメント1

鶴橋(在日コリアン)エリアのグループにボランティア参加した山口芽萌さんのコメントです。

「大阪にいてコリアタウンにもしょっちゅう行くのに、深い話を聴くのは初めてだった。日本で生まれて私たちと同じように日本語で生活している人たちが韓国人だというだけで就職差別を受けることがあるなんて、信じられなかった。参加者の人たちに『日本の学生はこういう差別問題をどう考えているのか』と聞かれて、これまで何も考えてこなかったな、と思ったし、もっといろんなことを知りたいと思った。」

参加生徒のコメント2

大正(沖縄)エリアにボランティア参加した藤丸みゆきさんのコメントです。

「私は日本人なのに沖縄に差別があったことも知らなかった。沖縄二世の方からお話を伺って印象に残ったことは3つ。①名前による差別。具志堅という沖縄でよくある名前も「志村」という名前を使って隠さなければいけなかった。②職業差別 ③方言による差別。学校では標準語を強制され、沖縄語を話すと『方言札』をかけられた。こうして言語を奪われ、沖縄語は現在絶滅の危機にある。

差別をなくし、どう文化を守るのか、世界共通語である英語を学ぶ私たちは消えつつある言葉をどう守るのか考える必要があると思います。」

来年度、参加してみませんか?

今回ボランティア参加した生徒だけでなく教員も多くの学びを得ました。海外の方々と一緒に参加したことで、私たちの抱える社会問題を、普段とはまったく違う視点で考えることができるのが大きい収穫でした。2020年は11月13~15日に予定されていますので、さらに多くの皆さんに参加してもらえるといいなと思っています。

 

2年生担任 英語科教員 南 美佐江

 

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