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2年生国際理解の授業で貿易ゲームを実施しました。

木川先生の国際理解の授業「貿易ゲーム」に参加させていただきました。

「貿易ゲーム」とは、紙(資源)や道具(技術)を不平等に与えられた複数のグループ(国家)の間で、できるだけ多くの富を築くことを競う、貿易のシュミレーション・ゲームです。

同じルールの下でも、あらかじめ不平等な初期条件を設定しておくことで、豊かなグループはより豊かに、貧しいグループはより貧しくなるというように、経済格差が拡大していく仕組みを、現実の自由貿易システムと対比しつつ体験的、共感的に理解することを目的としています。

まず授業開始時に、生徒20名がAからEまでの5か国に振り分けられました。各グループが大きな封筒を渡され「グループは国家で、みなさんはその国民です。このゲームの目的はできるだけたくさんのお金を稼ぐことです。渡された封筒の中に入っているものを使って、製品見本どおりに製品を作って、マーケットに買い取ってもらってください。」と指示を受けます。私はマーケットとしてゲームに参加しました。

ゲームスタート

封筒の中には製品見本。円、長方形、正三角形などが大きさとともに示されていますが、「え、ハサミないやん!」、「紙と鉛筆だけで何もでけへん!」。徐々に他のグループの状況も見えてくると、ハサミや定規(技術)を持たないグループは、なんとかハサミを手に入れようと交渉を始めますが、先進国グループはなかなかハサミを手放そうとはしなかったり、高値で10分単位で貸し出したり。発展途上国グループは紙(資源)を元手になんとか定規を手に入れコツコツと製品づくりを始めました。

ゲーム中盤

ゲーム途中、木川先生から時折ニュースが流れます。「東半球に油田がみつかりました! 掘削に$2,000」「長方形の価格が暴落して半額に」。また発展途上国には切りにくい糸切バサミ(役に立たない援助)の国際援助が入ったり、フェアトレードの担当者(事務の井上さんが登場!)がこっそり参入したり。時間制限ギリギリに製品をマーケットに持ち込んでも「これは規格に合っていないのでダメですね」と断られるグループもあったりで、バタバタとゲーム終了へ。

ゲーム終了! 種明かしタイム

さて、本来なら先進国グループがダントツ一位になるはずのこのゲームですが、そこは他の要因も相俟って予想通りにはいかず・・・。ここで、木川先生からゲームの種明かし。

世界の現状と比較しながら、情報格差、価格変動、ブランド力、移民労働、フェアトレードのあり方など、みんな納得の表情で熱心に聞き入りました。

振り返り

生徒の感想をいくつか紹介します。

「技術もお金もあったのに上手くいかなかった。ほんとうの外交は考えたくないほど難しいのだろうな。」

「最貧国としてのスタートでしたが、交渉がうまくいったおかげで資本主義の競争に参加することができました。ゲームだから笑いごとで済ませられますが、実際に同じようなこと、もっとひどいことが起こっているんだなと感じました。勝ち組、負け組が世の中からなくなるように、国どうしが協力すべき」

「発展途上国独自の、先進国では作れないような製品をブランド化してマーケットに入れることで、その商品を求める人に届けるとともに、先進国との差別化をはかることができ、公正な貿易ができるのではないか」

今後、世界市民として

ほんとうの世界はもっと複雑で簡単に問題を解決できないは確かですが、生徒たちはゲームの中で「国」として「他国」と競争しながら富を築くことを体験することで、これまで気づかなかったさまざまなことに気づいたようです。最後に部屋を片付けるときにでたゴミからは、有害廃棄物の越境移動についても話が及び、環境問題への意識づけにもつながりました。今後、世界市民としてさらに視野を広げてくれることを期待したいと思います。

 

英語科教員 南 美佐江

 

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